東京タワーと言えば東京観光においてのメインに位置付けられる一大スポットですが、その足元に室町時代に創建された由緒ある歴史を有した寺院があるのをご存知でしょうか?
その寺院の名前を「増上寺(ぞうじょうじ)」と呼称します。
以下では、増上寺でいただける御朱印の種類や値段(初穂料)と、もらえる場所などについてご紹介しています。ウフ
増上寺でいただける御朱印一覧!
通年頒布の御朱印
増上寺安国殿でいただける御朱印
①「黒本尊」の御朱印
②「南無阿弥陀仏」の御朱印
③「阿弥陀如来」の御朱印
④「西向聖観世音【江戸三十三観音の第21番札所】」の御朱印
⑤「御詠歌」の御朱印
増上寺宝物館でいただける御朱印
①「皇女和宮」の御朱印
②「五百羅漢」の御朱印
③「台徳院」の御朱印
釈尊十大弟子の月替頒布の御朱印
①須菩提尊者の御朱印(1月)
②富楼那尊者の御朱印(2月)
③迦旃延尊者の御朱印(3月)
④阿那律尊者の御朱印(4月)
⑤優婆離尊者の御朱印(5月)
⑥羅睺羅尊者の御朱印(6月)
⑦阿難陀尊者の御朱印
⑩舎利弗尊者の御朱印(10月)
⑪目犍連尊者の御朱印(11月)
⑫迦葉尊者の御朱印(12月)
※2体不足(巡礼中💋)
期間限定の御朱印
正月期間限定御朱印
①「天下和順」の御朱印
徳川将軍霊廟特別御朱印
①「秀忠公(2代目/徳川 秀忠)」の御朱印
※1月24日 期間限定
②「有章院(7代目/徳川 家継)」の御朱印
※4月30日 期間限定
③「景徳祭(14代目・家茂の正室/和宮)」の御朱印
※5月10日 期間限定
④「惇信院(9代目/徳川 家重)」の御朱印
※6月12日 期間限定
⑤「慎徳院(12代目/徳川 家慶)」の御朱印
※7月22日 期間限定
⑥「昭徳院(14代目/徳川 家茂)」の御朱印
※8月20日 期間限定
⑦「静寛院宮/和宮(14代目/家茂の正室)」の御朱印
※9月2日 期間限定
⑧「静寛院宮/和宮(14代目/家茂の正室)」の御朱印
※10月2日 期間限定
⑨「文昭院(6代目/徳川 家宣)」の御朱印
※10月14日 期間限定
七夕祈願会の御朱印
①「黒本尊」の御朱印
②「南無阿弥陀仏」の御朱印
③「西向聖観世音(江戸三十三観音の第21番札所)」の御朱印
京浜四大本山巡りの御朱印
①「無量寿」の御朱印
不定期に頒布される御朱印
霊廟模型修復基金・記念の限定御朱印
①「釈迦如来」の御朱印
②「文殊菩薩」の御朱印
③「普賢菩薩」の御朱印
※宝物館の御朱印はすべて書き置き(書き手がいないので御朱印帳への記帳は不可)
チタン瓦葺き替え記念限定の御朱印
①大殿「阿弥陀如来」の御朱印
以下ではこれらの御朱印を写真付き(画像)でご紹介しましょう!
項・一覧
増上寺の安国殿でいただける御朱印一覧
①「黒本尊」の御朱印
令和4年バージョン
令和3年バージョン
令和2年バージョン
- お布施(値段):300円
黒本尊とは「恵心僧都(えしんそうず)源信」が手彫りしたと伝わる阿弥陀如来立像のことです。「黒本尊」の名前の由来は像容を見れば一目瞭然で分かりますが、体躯の3分の2が黒くススけたような黒ずんだ色をしていることからきています。
⬆️黒本尊 (画像提供:増上寺より)※御前立の尊像
なんでも家康公が直に命名した名前と伝わっています。
黒本尊と命名された由来は‥、
『永い年月を経ながら本像の仏前にて香煙(こうえん/線香の煙のこと)を焚き続けたため黒ずんだ』
もしくは
『黒くよどんだ人々の罪業(悪事)や災難を一身に受けとめために御躰が黒くなった』
などのようです。
増上寺に祀られている仏様について詳しくは、当サイトの以下のページ↓でご紹介しています。
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②「南無阿弥陀仏」の御朱印 ※写経の奉納が必要
- お布施(値段):500円
中央に大きく墨書きされていれる「南無阿弥陀仏」とは、「なむあみだぶつ」と読みます。
右上には、「光明名号」「摂化十方」と墨書きされています。
注意点としてはこの御朱印は写経(一筆写経)を納めた方のみが拝受できる御朱印になります。
⬆「南無阿弥陀仏」と下書きされた文字をナゾる形なので素人でもできる!…めちゃヘタ ”恥っ”
したがってまずは安国殿内部の御朱印授与所の前に置かれている写経コーナーに行って一筆写経して、それを御朱印授与所へ持って行きます。
一筆写経で書くこと
- ナゾる形の写経(訪問時は「南無阿弥陀仏」でした。※変更になる可能性もあり。)
- 日付
- 自分の氏名
写経の目安所要時間:約5分
御朱印の代金は書き終えた写経と同時に受付の寺務員の方へ手渡します。
それと、この御朱印は日付が入らない御朱印であり、尚且つ、御朱印帳に記帳していただけない書き置きタイプの御朱印になります。
知ってる?「南無阿弥陀仏」の意味を!
「南無」とは「なむ」と読み、インド語でよく耳にする挨拶言葉である「ナマステー」が語源です。ナマステーは、「あなたに敬礼をします」などの意味合いを持ちますが、南無は相手が仏の場合に持ち出す言葉なので、この場合は「帰依します」の意味合いになります。
阿弥陀如来の「阿弥陀」とは、梵語の「アミダーバ」もしくは「アミターユス」から派生した言葉であり、意味は「アミダーバ=”量(はかり)しれない光を持つ者”/アミターユス=”量りしれない寿命を持つ者”」になります。
以上、まとめると「量り知れないほどの寿命を持ち、量り知れない光を放つ者(仏)に帰依(信仰する)します」‥などの意味合いになりんす。
知ってる?「光明名号 摂化十方」の意味を!
「光明名号 摂化十方」とは「こうみょうみょうごうせっけじっぽう」と読みます。
「光明」とは縁のこと。「名号」とは「因」を意味します。名号とは「阿弥陀の名前もしくは称号」のことです。浄土宗の教理では阿弥陀仏の名前を唱える度に口説くを詰め‥おっと、功徳!!を積めると云われます。
摂化(せっけ)とは、正式には「摂取化益(せっしゅけやく)」と言い、「一切の衆生を救い、教えを説き、教化することによってその大いなる利益を与えること」を意味します。
摂取が「一切の衆生を救う」を意味し、「化益」が「教化(善に導く)して利益を与える」の意味になりんす。
「十方(じっぽう)」とは、東西南北・北東・南東・南西・北西・上下の10方位のことです。仏教では「十方」として「あらゆる方角」
と説きます。
すなわち、「光明名号 摂化十方」の意味とは次のようになりんす。
『阿弥陀仏に救い求め、その御名を真摯に唱えるものあれば、善人悪人関係なく、十方の果てまでに及んで一切の衆生を救済し、善に導き、利益を与える』
③「阿弥陀如来」の御朱印
令和4年バージョン
令和三年バージョン
増上寺の大殿(本堂)に安置されるご本尊「阿弥陀如来(都指定文化財)」の御朱印です。
木造阿弥陀如来坐像(本尊)
- 造立年:室町時代(寺伝)
- 造立方法:寄木造、金箔押、漆箔
太平洋戦争で被災した大殿は1974年(昭和49年)6月に再建されており、その際に本像が御本尊として安置されています。
江戸時代は華頂宮門跡・尊超法親王の念持仏であったとされ、1909年(明治42年)に旧大殿が火災で焼失した折、当時の総本山知恩院門跡山下現有猊下から寄贈されたものです。
- お布施(値段):300円
④「西向聖観世音(江戸三十三観音 第21番札所)」の御朱印
令和4年バージョン
令和3年バージョン
- お布施(値段):300円
増上寺の安国殿を向い見て正面には「西向聖観世音菩薩」という小ぢんまりとしたミニ堂舎が佇んでいますが、実はこの堂舎に祀られている本尊は、なんとぉぅ!江戸三十三観音の第21番札所の指定を受けるほどの崇敬が寄せられている由緒ある菩薩になります。
増上寺の宝物展示室でいただける御朱印
①「皇女和宮」の御朱印
令和5年バージョン
令和2年バージョン
- お布施(値段):300円
中央に大きく「皇女 和宮」と墨書きされていますが、「皇女 和宮」とは第120代天皇の仁孝天皇の第八皇女である「皇女 和宮」のことです。
「和宮」の名前は異母兄となる・第121代 孝明天皇より賜ったことに由来します。
和宮は正式には「和宮親子内親王(かずのみや ちかこ ないしんのう)」と呼称し、江戸幕府第14代将軍・徳川家茂の正室(御台所)になります。
明治天皇の叔母にあたる人物です。
②「五百羅漢」の御朱印
令和5年バージョン
令和2年バージョン
- お布施(値段):300円
この増上寺の地下にある宝物展示室には、狩野派の画家の1人「狩野一信」の「五百羅漢図」が展示されており、それに因んだ御朱印になります。
五百羅漢とは、釈尊の弟子となるインドの高僧500人のことです。「羅漢(らかん)」とは釈尊の弟子の中でも苦しい修行に耐え抜き、悟りの境地にまで達した僧侶のことです。僧位では釈尊(釈迦)の弟子の中では最高位となり、インドでは尊崇されるほどの僧侶たちです。
③「台徳院」の御朱印
令和5年バージョン
令和2年バージョン
- お布施(値段):300円
台徳院とは、2代目将軍「秀忠公」のことです。他界した後に「台徳院」の法号が贈られています。
右上には、宝物展示室で頒布されている御朱印ということで「宝物展示室拝観記念」の押印が見えます。
中央の葵のエンブレムは目にする機会が何かと多い徳川家の家紋です。
⑤「御詠歌」の御朱印
令和5年バージョン
令和3年6月バージョン
令和3年1月バージョン
南無阿弥陀仏に通じる増上寺の御詠歌の御朱印です。椎尾弁匡作の句をもとに松濤基が曲を付したものです。
『極楽は遥けきくにと おもひしに 南無阿弥陀佛に かよふあしもと』
大本山 増上寺
「極楽は 遥けきくにと おもいしに なむあみだぶつに かようあしもと」。
意味
極楽は遥か遠くにあるものと思っていた。しかし、「南無阿弥陀仏」と一言唱えるたびに臨終の際に来迎する極楽浄土の菩薩 (ぼさつ)たちとの縁をいただいていることになる 。
- お布施(値段):300円
釈尊十大弟子の月替頒布の御朱印
令和2年10月頃より新たに授与が開始された御朱印のようです。釈尊(お釈迦様)の10人の弟子にちなんだ御朱印で弟子それぞれの名前が墨書きされています。
須菩提尊者の御朱印(1月)
読み:須菩提(しゅぼだい)
通常、釈尊の十大弟子は維摩経(ゆいまきょう)と呼ばれる経典に記された弟子のこと。
- お布施(値段):300円
- 授与場所:増上寺宝物館の受付です。
富楼那尊者の御朱印(2月)
- お布施(値段):300円
- 授与場所:増上寺宝物館の受付です。
迦旃延尊者の御朱印(3月)
読み:迦旃延尊者(かせんねん)
- お布施(値段):300円
- 授与場所:増上寺宝物館の受付です。
阿那律尊者の御朱印(4月)
読み:阿那律尊者(あなりつ)
- お布施(値段):300円
- 授与場所:増上寺宝物館の受付です。
優婆離尊者の御朱印(5月)
読み:優婆離尊者(うぱり)
- お布施(値段):300円
- 授与場所:増上寺宝物館の受付です。
羅睺羅尊者の御朱印(6月)
読み:羅睺羅尊者(らごら)
- お布施(値段):300円
- 授与場所:増上寺宝物館の受付です。
阿難陀尊者の御朱印
読み:阿難陀尊者(あなん)
- お布施(値段):300円
- 授与場所:増上寺宝物館の受付です。
舎利弗尊者の御朱印(10月)
般若心経や阿弥陀経では仏の説法相手として登場するほどの知恵の持ち主。トンチ問答では一休さん以上?
- お布施(値段):300円
- 授与場所:増上寺宝物館の受付です。
目犍連尊者の御朱印(11月)
読み:目犍連尊者(もくけんれん)
俗に言われる8月の「お盆(盂蘭盆会/うらぼんえ)」は、目連尊者が餓鬼道に落ちてしまった母ジャを救うために執り行った供養が起源だとされているようです。
- お布施(値段):300円
- 授与場所:増上寺宝物館の受付です。
迦葉尊者の御朱印(12月)
読み:摩訶迦葉(まかかしょう)
釈迦の死後、釈尊が残した500人の弟子たちを率いた尊者。
- お布施(値段):300円
- 授与場所:増上寺宝物館の受付です。
増上寺の期間限定頒布の御朱印
徳川家墓所でもらえる「徳川将軍霊廟特別御朱印」
以下は増上寺境内の奥にある「徳川将軍霊廟」にて頒布されている期間限定の御朱印になります。
現在はすでに完成した為に終了しておりますが、かつては「霊廟模型修復基金」の記念品として頒布されていた御朱印になりんす。
①「秀忠公(2代目/徳川 秀忠)」の御朱印(※1月24日 期間限定授与)
- お布施(値段):300円以上の志納金
(※志納金=300円以上のお気持ちをお納めください)
2代目将軍・徳川秀忠公の命日である1月24日に特別頒布されている期間限定の御朱印になりんす。
安国殿では午前10時より法要が行われます。
2018年は秀忠公の嫁となる「お江の方」の御朱印も頒布されていたようですが、現在はありません。
②「有章院(7代目/徳川 家継)」の御朱印(※4月30日 期間限定授与)
- お布施(値段):300円以上の志納金
(※志納金=300円以上のお気持ちをお納めください)
「有章院」とは、第7代将軍家継公の法号になりんす。(死後に贈られた御名)
4月30日は第7代将軍家継公の祥月忌(命日)にあたる日です。その記念に特別頒布されている期間限定の御朱印になります。
同様に朝10時00分より安国殿にて法要が営まれます。
③「景徳祭(14代目・家茂の正室/和宮)」の御朱印(※5月10日 期間限定授与)
- お布施(値段):300円以上の志納金
(※志納金=300円以上のお気持ちをお納めください)
5月10日は、皇女和宮様の生誕の日になります。その記念に特別頒布されている期間限定の御朱印になりまする。
安国殿にて午後13時より「景徳祭」の法要が営まれます。
皇女和宮様と言えば、公武合体の鎮国嫁として古今東西、その御名が知れ渡っていますが、現在のような平和な世の中があるのも、ひとえに和宮様のご活躍の賜物ともいえます。
和宮様は1846年(弘化3年)5月10日にこの世に生を受けています。
④「惇信院(9代目/徳川 家重)」の御朱印(※6月12日 期間限定授与)
- お布施(値段):300円以上の志納金
(※志納金=300円以上のお気持ちをお納めください)
「惇信院」とは、第9代目将軍家重公の法号になりんす。(死後に贈られた御名)
6月12日は、第9代目将軍家重公の命日になります。その記念に特別頒布されている期間限定の御朱印になりんす。
安国殿にて午前10時より法要が営まれます。
⑤「慎徳院(12代目/徳川 家慶)」の御朱印(※7月22日 期間限定授与)
- お布施(値段):300円以上の志納金
(※志納金=300円以上のお気持ちをお納めください)
「慎徳院」とは、第12代将軍家慶公の法号になりんす。(死後に贈られた御名)
7月22日は、第12代将軍家慶公の命日になります。その記念に特別頒布されている期間限定の御朱印になりんす。
安国殿にて午前10時より法要が営まれます。
⑥「昭徳院(14代目/徳川 家茂)」の御朱印(※8月20日 期間限定授与)
- お布施(値段):300円以上の志納金
(※志納金=300円以上のお気持ちをお納めください)
「昭徳院」とは、第14代将軍家茂公の法号になりんす。(死後に贈られた御名)
8月20日は、第14代将軍家茂公の命日になります。その記念に特別頒布されている期間限定の御朱印になりんす。
安国殿にて午前10時より法要が営まれます。
⑦「静寛院宮/和宮(14代目/家茂の正室)」の御朱印(※9月2日 期間限定授与)
- お布施(値段):300円以上の志納金
(※志納金=300円以上のお気持ちをお納めください)
9月2日は、第14代将軍家茂公御正室である静寛院和宮様の命日になります。その記念に特別頒布されている期間限定の御朱印になりんす。
安国殿にて午前10時より法要が営まれます。
⑧「静寛院宮/和宮(14代目/家茂の正室)」の御朱印(※10月2日 期間限定授与)
- お布施(値段):300円以上の志納金
(※志納金=300円以上のお気持ちをお納めください)
10月2日は、第14代将軍家茂公の御正室「静寛院和宮様」の威徳を偲び安国殿にて午後10時より「静寛院和宮奉讃法要」が営まれます。その記念に特別頒布されている期間限定の御朱印になりんす。
⑨「文昭院(6代目/徳川 家宣)」の御朱印(※10月14日 期間限定授与)
- お布施(値段):300円以上の志納金
(※志納金=300円以上のお気持ちをお納めください)
「文昭院」とは、第6代将軍家宣公の法号になりんす。(死後に贈られた御名)
10月14日は、第6代将軍家宣公の命日になります。その記念に特別頒布されている期間限定の御朱印になりんす。
安国殿にて午前10時より法要が営まれます。
徳川将軍霊廟特別御朱印の頒布場所・受付時間
頒布場所
- 将軍家墓所チケット札所(受付入口)
- 安国殿
以上のいずれか。
頒布条件
- 将軍墓所を拝観(参拝および入場)した方限定
将軍家墓所へ入るためには料金が必要💘
御朱印をもらうためには「将軍家墓所の拝観料金+御朱印の志納金(300円以上)」が必要💘
頒布枚数
- 枚数限定(約100人限定 ※変更の可能性あり)
※1人1体(枚)までの頒布。
※枚数は毎年ほぼ同じ模様。(変更の場合あり)
※在庫確認は増上寺参拝課まで。
受付時間
- 10時~15時
徳川家の歴代将軍の御朱印がすべてない理由
上掲の御朱印に墨書きされた歴代将軍の名前を一覧形式で挙げると次のようになります。
- 第2代将軍 秀忠公
- 第6代将軍 家宣公
- 第7代将軍 家継公
- 第9代目将軍 家重公
- 第12代将軍 家慶公
- 第14代将軍 家茂公
このように歴代将軍を並べると抜けている将軍があるが、この理由はお分かりになりますけぃ?
理由は単純明快で、増上寺の小高い丘陵にある霊廟(れいびょう/=お墓)にてお祀りされているのが上記の将軍たちになるから。
それと和宮様も自らの遺言により、公武合体の象徴ともなった夫の第14代家茂公の隣で眠りたいと告げたことから、徳川将軍家の霊廟で永眠される。
当寺にて和宮様の御朱印が頒布されるのは、こぅした理由があるため。
【補足】右上の朱印の文字の意味と押印の違い
ちょぃと上掲の徳川例題御朱印の右上をご覧くださいな。朱印が異なることに気づきませんけぃ?
実は右上の朱印は次の2種類あることが分かります。
- 天下泰平
- 三縁山
この内、歴代将軍の法名が書かれた御朱印のみに「天下泰平」が押印され、それ以外の和宮様に由来した御朱印のみが「三縁山」になってい‥申す。アヒョっ
「三縁山」の方は読みづらいが、これは「篆書体(てんしょたい)」と呼ばれる字体であり、全国の寺社で授与している御朱印は、この篆書体の押印が散見される。
なお、篆書体は特別な印判ではなく、たとえば家や車を買う時に使用する「実印」や、パスポートの表紙に書かれている「日本国旅券」の文字などが篆書体になる。
「天下泰平」の意味
天下泰平の意味は、社会秩序の浸透により、騒動が起こらず、安定した治安がある状態‥などのことを指します。
「三縁山」の意味
すなわち増上寺の山号になります。
これも増上寺で御朱印をいただく上で知っておきたいところですが、増上寺の正式名は「三縁山 広度院 増上寺」となります。
「七夕祈願会」期間限定の朱印
増上寺では「七夕」が近づくと「増上寺 七夕まつり」通称、「七夕祈願会」が開催されます。
この七夕祭りの期間中は「七夕」と彫られた印判が押印された「黒本尊」の朱印をいただくことができます。
中央の「黒本尊」の左側に墨書きされた「大本山」の上から「七夕」の朱印を押印していただけます。
令和3年バージョン
- 値段:400円
頒布していただける期間
- 7月1日〜7日頃まで
※変更になる可能性もありますので詳細は増上寺の公式HPなどでご確認ください。
「天下和順」の御朱印
この御朱印は令和三年の正月期間限定で授与されている御朱印です。
令和2年は激動の年であり、自然災害の多発、そして歴史に深く刻まれることになった新型コロナウィルスの蔓延という未曾有の事態が世界を混沌に陥れています。
この御朱印は御本尊・阿弥陀如来のご加護のもと、一刻も早い旧来の姿を取り戻せるように願いを込めて頒布されている御朱印です。
- お布施(値段):300円
- 授与期間:正月期間(1月31日まで授与されていると思いますが期間についてはご確認ください)
- 頒布場所:増上寺安国殿
京浜四大本山巡りの御朱印
①「無量寿」の御朱印
②「南無阿弥陀佛」の御朱印
これらの御朱印は「京浜四大本山巡り」でいただける御朱印となる。授与されているのは宝物館(地下)のカウンターになる。
- 志納金(値段):300円
- 受付時間:10:00~16:00
※この御朱印をいただくには基本、専用御朱印帳(一部500円)が必要!各本山にて販売。(赤貧の方は応相談💕)
京浜四大本山巡りとは?
国道1号線沿線上にほぼ一直線上に位置する、「増上寺」、「池上本門寺」、「川崎大師(平間寺)」、「鶴見 總持寺」の各・大本山に位置付けられるお寺を巡礼する霊場巡りです。
京浜四大本山巡り専用朱印帳
- 京浜四大本山巡り公式サイト:https://k-daihonzan.jp/
増上寺の不定期に頒布される御朱印
三解脱門【重文】一般公開記念の御朱印
①「三解脱門」と墨書きされた御朱印
②「釈迦三尊」と墨書きされた御朱印
増上寺三解脱門は令和4年10月1日〜11月27日の期間(公開時間10時〜16時)にて11年ぶりに楼上が特別一般公開された。
この公開を記念して頒布された特別御朱印となる。
上掲、下部の「釈迦三尊」と書かれた御朱印は三解脱門楼上に安置される釈迦三尊像に由来したもの。三解脱門の楼上にはほかに十六羅漢像も安置される。
- 頒布場所:増上寺宝物館(地下)の館内
※この御朱印をいただくためには宝物館への入場が必須だった。 - 冥加料(値段):300円以上のご志納
霊廟模型修復基金・記念頒布の御朱印
①「釈迦如来」の御朱印
②「文殊菩薩」の御朱印
③「普賢菩薩」の御朱印
2021年1月1日より宝物展示室にて『霊廟模型修復基金』の記念品として、釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩、三種で1組の御朱印の授与が開始されています。
- お布施(値段):1組1000円以上のご志納
- 頒布数:300組(無くなり次第終了)
※御朱印帳には記帳していただけない。すでに書かれた御朱印になり申す。
※増上寺安国殿では扱っていない。増上寺宝物展示室に開館時間内のみ授与。
期間限定!チタン瓦葺き替え記念限定の御朱印
①大殿「阿弥陀如来」の御朱印
2019年(令和元年)11月15日〜2021年(令和3年)4月30日(予定)の間に授与される期間限定の御朱印です。
ただし、この御朱印は上掲、写真をご覧になればお分かりいただけるとおり、浄土宗開宗850年記念事業の一環で増上寺にて執り行われる屋根瓦交換工事に寄付をした方のみに限定授与される御朱印です。
- お布施(値段):10000円以上の志納(チタン瓦寄付)
授与場所
境内入口となる三解脱門をくぐった先に見える運動会テントの中です。この運動会テントの中かその手前で「瓦志納」の申し込み受付をされています。
申し込むと下掲、写真のような封書がいただくことができ、中に御朱印やボールペン、限定授与の”栞(しおり)”が入っています。
御朱印の受付場所
冒頭でも書き述べたように増上寺では次の3カ所にて御朱印を授与されています。
- 安国殿
- 宝物展示室
- 徳川家墓所札所(拝観受付)
安国殿
安国殿は増上寺のメインとなる御朱印授与所です。「御朱印所」と大きく書かれた看板が表示されていますので、目立つことからすぐに分かります。
冥加料(値段)
- 300円 〜 500円
朱印帳・浄衣・半紙の朱印:300円
一筆写経の御朱印、掛け軸朱印:500円
御朱印の受付時間(営業時間)
- 9時~17時まで
時間は変更になっている可能性もあるので、気になるコノヤロー共は公式を要チェック💘
安国殿の場所(地図)
⬆️安国殿の内部と授与所の場所(内部は法要中は写真撮影禁止)
宝物展示室
醸造時には、‥おっとっと、増上寺には宝物館のようなものはなく、代わりに地下1階に「宝物展示室」なる展示スペースが設けられています。
展示室は大殿(本堂)の真下(地下部分)の部分になります。
内部は冷んやり〜♪としていて、夏い暑であれば快適に過ごせます。地下で涼しい上に空調が寒いくらい効いているので、汗かきにはこれぞまさに極楽浄土♪
値段(初穂料)
- 300円
宝物展示室の御朱印は宝物展示室へ入館しなくても授与していただけます。ただ、展示室の模型や資料は見ておく価値は多いに有りです。
御朱印の受付時間(営業時間)
- 9時から16時頃
新型コロナ感染予防対策においての受付時間帯
平日11時~15時、土日祝10時~16時
定休日(休館日)
- 火曜日
※火曜日が祝日の場合は開館
※火曜日が徳川歴代将軍の命日などでの特別法要のときや特別イベント時は開館
宝物展示室の場所(地図)
⬆️宝物展示室への階段を下りたところ
⬆️宝物展示室の内部と入館受付カウンター(チケット売場)
※宝物展示室内は原則写真撮影禁止
徳川家墓所札所(拝観受付)
値段(初穂料)
- 300円以上の志納金 + 墓所拝観料金
御朱印の受付時間(営業時間)
- 10時から16時頃
新型コロナ感染予防対策においての受付時間帯
平日11時~15時、土日祝10時~16時
徳川家墓所札所(拝観受付)の場所(地図)
御朱印所の混雑状況・混雑回避策
宝物展示室・徳川家墓所の混雑具合
増上寺は平日や通常の土日祝日であれば境内を不快なく軽快に見渡せるほどスッキリとしています。したがって御朱印授与所も空いています。
醸造時で御朱‥‥またか。‥‥増上寺!!!で御朱印を御朱印帳へ記帳していただけるのは安国殿のみです。他所はすべてすでに書かれた半紙の御朱印になりんす。今すぐにビール浴びたい
安国殿以外は書き置きタイプの御朱印の授与となり、日付が入りませんので、そのまま受け取るだけなので並ぶことがあってもせいぜい5分くらいです。
安国殿
醸造時の安国殿では、番号‥。‥‥。オラぅぁぁぁ!!増上寺!!‥‥では、御朱印帳を御朱印受付所で手渡すと紙の番号札がもらえます。
番号札なので窓口の前に並ぶといったことはなく、内部でくつろぎながら待つことできます。
安国殿の中ではお守りや授与品がズラリと販売されていますので、それらを見ながら待つのもよろしいかと思われます。オホ
さて、それで肝心の待ち時間ですが、ちょいと再度、上掲の安国殿内部の写真をご覧ください。あの写真の様子は通常の日曜日の様子です。
待ち人数は2人。通例であれば昼下がりの混雑する時間帯です。しかし、この日は梅雨時期であったことやコロナ渦の影響もあってか待ち時間は約10分足らずでした。
待ち人数2人では、もはや待ち時間とは言い難いものがあり、正式には書いてもらっている時間という言い方の方が正しいのでしょうか。
これがGWやシルバーウィークなどの連休になるともう少しかかるとは思われますが、それでも待って30分を見込んでおけば良さそうです。
ただ、正月三が日は覚悟が必要です。連休よりも待ち時間がかかると考えて40分〜50分くらいでしょうか。
まぁ番号札制なので並んで待つよりかは、快適に過ごしながら待つことができるのが何よりです。
少しでも混雑を避けたい!
増上寺は平時はそれほど混雑はありませんが、連休や正月三が日の混雑回避としては以下のような対策を参考までにご紹介しておきます。
- 開門から9時30分頃までに訪れる
- 正月、ゴールデンウィーク、お盆などの連休を避ける
- 桜、アジサイ、紅葉時期や芝公園でのイベントなど、増上寺が混雑する時期を避ける
- 特別な行事・祭礼がある日を避ける
【豆知識】御朱印の歴史や由来
寺社をめぐって御朱印を集めるのがブームとなっていますが、あなたは御朱印についてどれくらいご存知でしょうか。
以下のページ↓では、御朱印の歴史や呼び方、御朱印をいただく時のマナーなどについて詳しくまとめていますので、これから御朱印集めをされる方は、ぜひ!ご一読ください。
増上寺の授与品一覧(御朱印帳やお守りなど)・境内見どころなど
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