靖国神社「中門鳥居」
読み方
- やすくにじんじゃ ちゅうもんとりい
※靖国神社では、「なかもん」ではなく「ちゅうもん」と呼び習わしています。
造営年
- 2006年(平成18年)
建築様式(造り)・材質
- 素木鳥居、檜製
靖国神社「中門鳥居」の歴史・由来
現在の中門鳥居は、2006年(平成18年)、佛所護念会教団(ぶっしょごねんかいきょうだん)によって献納されたものです。
それ以前は、1975年(昭和50年)に奉納された台湾産の檜(ひのき)の鳥居が建っていました。
現在の中門鳥居と同じ様式ですが、笠木(かさぎ:上の横木)の形に違いが見えます。
靖国神社「中門鳥居」の様式(特徴)・見どころ
中門鳥居は埼玉県秩父市の三峯神社から提供された、樹齢約500年の檜で造られています。
鳥居の様式は、笠木(かさぎ)に反増(そりまし)と呼ばれる湾曲のない「神明鳥居(神明鳥居)」の一種です。
その中でも、中門鳥居は、樹皮を剥いだ丸太を塗装せず使用している「素木鳥居(しらきとりい)」と呼ばれています。
素木鳥居には、主に以下のような特徴があります。
- 笠木に反増がない
- 額束(がくづか・額柄)がない
- 貫(ぬき)が柱の外側に出ない
- 笠木と貫が円柱形
※中門鳥居は貫が四角柱(断面が長方形) - 樹皮を剥いで着色しない木材を使用
中門鳥居手前の「社頭掲示板」
中門鳥居の左手前には、靖国神社に祀られる英霊の手紙や遺書が掲示されています。
掲示文は月替わりで、英訳と共に印刷され、掲示板下の入れ物から無料でいただくことができます。
『英霊の言乃葉』という小冊子にまとめられたものは、遊就館内の売店で頒布されています(1冊500円)。
戦場へ赴き、死を覚悟した彼らの言葉に触れ、英霊やご遺族、戦争について思いをはせてみてください。
靖国神社境内の「奉献生け花」
※靖国神社では、中門鳥居内の写真撮影は禁止となっています。当サイトの写真は、お借りしたものです。
中門鳥居をくぐると、すぐ右手にはお守りなどの授与所、そして左手には生け花(いけばな)の展示スペースがあります。
この生け花は、靖国神社の崇敬団体の1つである「靖國神社献華協會」が奉献しているものです。
靖國神社献華協會は、1952年(昭和27年)に、それまでの「献華靖國講」が発展的に解消して新たに設立された団体で、2019年現在、43の流派が会員となっています。
御祭神の御霊を慰めるため、常時社頭に生け花を奉献することを目的とし、毎日欠かさず、年間1200瓶の生け花を納め、また、春と秋の例大祭、新年祭、みたままつりでの特別献華も行っています。
靖国神社に参拝する際は、季節のいけばなにも、ぜひ、ご注目ください。
靖国神社「中門鳥居」の場所
中門鳥居は、拝殿の目の前にあります。
第一鳥居から参道をまっすぐ進み、第二鳥居、神門を抜けると到着します。
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