靖国神社「神門」

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靖国神社「神門」

読み方

  • しんもん
造営年

  • 1934年(昭和9年)
建築様式(造り)

  • 切妻造、銅版葺
  • 檜(ひのき)造
大きさ

  • 三間三戸
  • 扉の高さ6m

靖国神社「神門」の歴史・由来

神門は1934年(昭和9年)、第一徴兵保険株式会社が献納した建物です。

1994年(平成6年)には修復工事が行われ、銅版葺の屋根の葺き替えが行われました。

銅板葺の屋根は、葺き替えた直後は銅色ですが、時間が経つにつれて酸化して青っぽくなっていきます。

設計は、山形県米沢市出身の建築家・伊東忠太(いとうちゅうた)が担当しました。

伊東忠太は、靖国神社の駐車場入り口にある石鳥居や、築地本願寺(重要文化財)、明治神宮、湯島聖堂など、都内を始め全国の有名な建物を手掛け、その作品の一部は重要文化財や登録文化財になっています。

開門は太鼓と共に

靖国神社の開門時間は朝6時です。

開門時間になると、拝殿にある大太鼓が21回打たれる中で、神門の扉が開けられます。

開門・閉門時間の案内

なおこの21回という回数は、周辺地域への響き方、音の余韻と感覚、時報としての意味合いなど色々な要素を考え合わせて決められたものだということです。

靖国神社「神門」の建築様式(造り)と見どころ

建築様式(造り)

靖国神社の神門は、切妻造(きりづまづくり)の建物です。

切妻造とは、本を半開きにして伏せたような、二方向に傾斜のある「切妻屋根」、または切妻屋根を持つ建物の造りの名称です。

神門の屋根の両端には「千木(ちぎ)」が付いており、「神明造」の本殿を連想させるような形になっています。

切妻造とはいえ社殿ではなく門なので、天井板は貼られておらず、真下から見上げると、組み物が露出しているのがわかります。

神門の扉

神門は「三間三戸」、つまり、柱と柱の間が3か所あり、3か所に戸(扉)がある門です。

中央の2枚の扉には大きな菊の御紋章が付いています。

扉の高さは6m、菊の御紋章の直径は1.5mあります。

靖国神社の境内にはあちらこちらに菊の御紋章が見えます。

十六菊花(十六八重表菊)紋章と言えば、天皇家の御紋です。

歴史を遡ると、靖国神社の前身が明治天皇の思し召しによって建てられた「招魂社」だったことや、靖国神社が天皇から奉幣をたまわる「別格官幣社」だったことなどに、靖国神社と天皇家の関係性が垣間見えます。

なお、菊の花は太陽の光を表すデザインとして古くから日本だけでなく海外でも用いられており、十六弁の菊花紋章が皇室の御紋章として正式に採用されたのは、明治初期のことでした。

現在は、法令上明確な規定のない日本の「国章」の代わりとして、十六菊花紋章が使用される場合もあり、パスポートの表紙などに採用されています。


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第二鳥居から見える神門と、神門を通して見る景色

まだまだ歴史は浅い神門ですが、その堂々としたたたずまいで靖国神社の象徴的な存在となっています。

参道一杯に広がる大きな門なので、少し離れて見た方が、全体がきれいに視界に収まります。

また、神門の柱をフレームに見立ててその先の中門鳥居や拝殿を望むと、まるで1枚の写真のように境内が切り取られます。

広い靖国神社の中でもここでしか見られない景色を、どうぞ一度足を止めてお楽しみください。

神門から見た景色(春)
神門から見た景色(夏)

団体参拝者などには神門前での記念撮影が人気で、神門の傍らには毎日、写真館の方が待機しています。

神門手前の「奉納酒樽」

神門の右手前には、10個の奉納酒樽が展示されています。

これらの酒樽は、兵庫県灘にある酒造会社東京支店の会「甲東会」から奉納されたものです。

1901年(明治34年)、靖国神社創立90年を記念して、「甲東会」から永代にわたり神酒(みき)が奉納されることになりました。

以来、春秋の例大祭、新年祭、みたま祭、永代神楽祭などの祭事や、毎朝夕の御饌祭で供えられる酒や、正月の「振舞い酒」などは、甲東会からの奉献酒となっています。

毎年10月下旬には、各酒造会社の代表者が参列し、良酒醸成を祈願する「甲東会醸成祈願祭」が執り行われます。

甲東会会員と奉納酒の銘柄一覧

※上掲写真向かって右上から

  • 辰馬本家酒造(株)「白鹿」
  • 大関(株)「大関」
  • 日本盛(株)「日本盛」
  • 菊正宗酒造(株)「菊正宗」
  • 宝酒造(株)「松竹梅」
  • 白鶴酒造(株)「白鶴」
  • 櫻正宗(株)「櫻正宗」
  • 小西酒造(株)「白雪」
  • 月桂冠(株)「月桂冠」
  • 沢の鶴(株)「沢の鶴」

なお、靖国神社には、「全國靖國献酒会」という組織からの奉納酒もあります。

「全國靖國献酒会」は、靖国神社に御祭神として祀られる英霊たちに、故郷の銘酒をお供えしようと、1978年(昭和53年)、全国各地の酒造家・酒類販売関係者によって結成されました。

現在、正月や春秋の例大祭、みたま祭の折には、約350社の酒造会社から銘酒が奉納され、正式参拝などの直会(なおらい)の際に振る舞われています。

毎年11月には、「全國靖國献酒会」の各社の代表者が参列し、「良酒醸造酒業繁栄祈願祭」が開催されます。

また、1月には、奉納酒樽が参道に展示されます。

直会とは:

直会とは、神社において祭祀の最後に、参加者が神前に供えた神饌(しんせん:お供えする飲食物)を共にいただく儀礼で、神と同じものを飲み食いすることで神の恵みを賜り、神と人とが一体になるという意味があります。
現在はこれを簡略化し、神酒のみをいただく場合も多くなっています。

酒は大国主命(おおくにぬしのみこと)と少彦名命(すくなびこのなのみこと)の二柱の神がもたらした飲み物とされ、古来日本では酒造り自体が神事として行われました。

靖国神社「神門」の場所

神門は、第二鳥居をくぐってすぐの場所にあります。

参道には、第一鳥居、第二鳥居、神門、中門鳥居が一直線に続いています。

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