靖国神社の桜の見頃・満開時期はいつ?「桜祭りのライトアップや屋台情報」と「標準木の場所」など
こちらのページでは、桜の名所として知られる東京・靖国神社の桜祭りについて、期間やライトアップ、イベント情報をご紹介します。
屋台も出て賑わう人気のお花見スポットですので、ぜひぜひ、チェックしてください。
また、靖国神社には東京の桜の開花や満開の基準となる「標準木」があります。
靖国神社のさくらの標準木は、どこにあるのでしょうか?
どんな基準で、なぜ、標準木に選ばれたのでしょうか?
そんな、桜開花宣言と標準木についての豆知識もご紹介します!
靖国神社の桜の開花時期・見ごろ時期・桜の本数
靖国神社の桜の開花時期
- 例年3月下旬
靖国神社の桜の見ごろ時期
- 例年3月下旬から4月上旬
靖国神社の桜の本数
- 約500本
靖国神社の桜の種類
- ソメイヨシノが中心。他に、ヤマザクラ、カンザクラ、シダレザクラ、ヤエザクラなど。
靖国神社には、内苑を中心に、外苑の参道沿いなど境内のあちこちに桜が植えられています。
中には、戦没者の遺族や関係者が奉納した桜もあります。
靖国神社の「桜祭り」イベント・ライトアップ情報!
靖国神社のさくらフェスティバル(桜祭り)と桜ライトアップ
近くにある千鳥ヶ淵や北の丸公園で各種イベントが開催される「千代田のさくらまつり」(後述)の期間中、靖国神社でも、千代田区商店街連合会の主催で、「さくらフェスティバル」と題された桜祭りが開催されます。
2019年の靖国神社創立150周年に向けた境内の改修工事の影響で、2017年から2018年にかけては、桜の期間中のイベントや露店(屋台)の出店が中止になるなどの影響が出ていましたが、2019年から、イベント、ライトアップ、露店が再開されています。
残念ながら、靖国神社のさくらフェスティバルも2020年は中止ですが、桜はもちろん咲いていますので、見に行ってみるのも良いかと思います。
靖国神社のさくらフェスティバル(桜祭り)
日程
靖国神社のさくらフェスティバルは、千代田のさくらまつりとほぼ同期間開催されますが、開催期間や屋台の出店期間は、多少前後することがあります。
※2020年の予定は3月25日(水)~4月5日(日)※
また、桜の開花状況により、当初の発表から開催期間が変更される場合もあります。
最新情報は、靖国神社ホームページでご確認ください。
時間
さくらフェスティバル開催期間中は、外苑のライトアップが22時まで行われます。
靖国神社の外苑は24時間出入りできますが、内苑(神門より内側)は、拝観時間が以下の通り決まっています。
- 3月~10月:6時~18時
- 11月~2月:6時~17時
主なイベント
靖国神社のさくらフェスティバルの期間中は、例年、以下のようなイベントが行われています。
- 桜の夜間ライトアップ(期間中日没から22時まで)
- 露店(屋台)の出店(おおよそさくらフェスティバルの期間中)
- 奉納和太鼓・奉納演芸(期間中1日ずつ)
- 「同期の桜」を歌う会
※毎年4月第1土曜日14時45分から、靖国神社の参道で軍歌「同期の桜」を歌い、英霊に思いを馳せ、追悼する集まり。毎年1000人ほどが集まります。

奉納夜桜能
桜の季節には、靖国神社境内にて、神社ならではの行事も催されます。
例えば、3月末または4月初めには、能楽堂周辺で「奉納夜桜能」があります。
奉納夜桜能の日程
- 2020年4月1日(水)~4月3日(金) ※中止
- 2021年3月31日(水)~4月2日(金) ※予定
靖国神社「能楽堂」と「夜桜能」の詳細は、当サイトの以下のページ↓でご紹介しています。
靖国神社「能楽堂」
奉納プロレス・奉納大相撲
桜の時期には、毎年、相撲場にて、奉納プロレス(有料)が行われています。
また、4月中旬には、奉納大相撲(無料)も開催されます。
靖国神社奉納プロレス・奉納大相撲の日程
- 奉納プロレス:2020年3月29日 ※11月3日に延期
- 奉納大相撲:2020年4月13日 ※中止
靖国神社の「相撲場」と「奉納大相撲」についての詳細は、当サイトの以下のページ↓でご紹介しています。
無料で見学できる!靖国神社「奉納大相撲」の「日程・時間・アクセス・見どころなど」
千代田のさくらまつり
東京の桜が見頃となる3月下旬から4月上旬にかけては、靖国神社が位置する千代田区で、千代田区観光協会が主催する「千代田のさくらまつり」が開催されます。
千鳥ヶ淵緑道、北の丸公園を中心に、約10日間に渡って行われるこのイベントには、毎年約50万人の人が訪れています。
2020年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため中止となってしまいましたが、2021年以降を楽しみに・・
ということで、2020年に行われる予定だったイベントの日程や内容、過去の写真をご紹介します。
千代田のさくらまつり
日程
- 2020年3月25日(水)~4月5日(日)
主なイベント
- 千鳥ヶ淵ライトアップ+千鳥ヶ淵ボート場の夜間営業
※ボート場が20時30分まで営業時間延長 - 桜めぐりバス「さくらカルガモ号」の運行(期間中特定の土日)
- 謎解きゲーム『怪盗ブロッサムからの挑戦状~盗まれた春の行方~』
- 春季皇居乾通り一般公開(主催:宮内庁)
※2020年はいずれのイベントも中止となっています※

桜の名所として名高い千鳥ヶ淵(皇居のお堀)のお花見を楽しむ前後に、靖国神社を訪れる方も多いようです。
千鳥ヶ淵のボート場から靖国神社までは、靖国神社の南側の石鳥居をくぐって境内に入ると徒歩7分くらいですが、せっかくなので千鳥ヶ淵緑道を北上して皇居北側の田安門や日本武道館周辺の桜を見てから、少し回り込み、靖国神社の第一鳥居をくぐって境内に入るのがおすすめです。
遠回りになりますが、桜をたくさん見られますし、参道に並ぶ露店(屋台)も楽しめますよ。
※千代田区観光協会では、千鳥ヶ淵の桜のライブカメラの映像を公開しています!開花状況の確認・ご自宅でのお花見にどうぞ!
千代田区観光協会ホームページ
千鳥ヶ淵ボート場の営業情報
- 営業時間(2019年の情報):
- 3月27日~4月7日 9時~20時30分 ※さくらまつり期間中
4月8日~4月14日 9時30分~17時30分
4月16日~9月29日 平日11時~16時30分、土日祝日11時~17時30分
10月1日~11月30日 11時~17時
※受付は営業終了の30分前まで。
※ボートの予約はできません。 - 定休日:月曜日(祝日の場合は営業。翌日休業)
- 料金:乗船30分500円 ※観桜期は30分800円
- 電話番号:03-3234-1948
千代田のさくらまつりに関するお問い合わせ先
千代田区観光協会事務局
- 電話番号:03-3556-0391
- ホームページ:http://visit-chiyoda.tokyo/
靖国神社の「桜祭り」露店(屋台)情報!
さくらフェスティバル(桜祭り)中、靖国神社の参道には、70店舗ほどの屋台が並びます。
以前に比べると減っていますが、それでもたくさんの屋台グルメが楽しめます。
外苑のライトアップが行われている時間に合わせて、夜まで営業していますので、靖国神社のさくらフェスティバルは、夜までにぎやかです。
靖国神社のさくらフェスティバル・露店(屋台)出店期間・時間(2019年)
- 出店期間:3月29日(金)~4月7日(日)
- 出店時間:10時~21時30分頃
- 出店場所:中央広場周辺と外苑の参道沿い
出店する露店(屋台)の種類(過去の例)
主食類
うどん、そば、焼きそば、たこ焼き、お好み焼き(関西/広島)、
肉巻きもちもち棒、ケバブ、シャービン(中国おやき)、おやき
おかず・スナック類
焼き鳥、おでん、モツ煮、からあげ、にぎり天、いか焼き、ステーキ、
じゃがバター、ジャンボ串焼き、和牛串焼き、海鮮串焼き、海鮮炉端焼き、霧島ハム、
フランクフルト、アユの塩焼き、焼き小籠包、モチモチポテト、さつまスティック、
スイーツ・ドリンク類
たいやき、ベビーカステラ、フルーツ飴、だんご、バナナチョコ、五平餅
ドリンク類(ビール、ソーダ、ラムネ、お茶など)、タピオカドリンク、甘酒
なお、靖国神社には、常設の飲食店もあります。
2019年には外苑の休憩所が新しくなり、2つのカフェ・レストランが入っています。
遊就館内にも、名物の海軍カレーなどが食べられますよ。
靖国神社の「桜祭り」混雑状況と混雑回避策
靖国神社の桜は非常に有名で、同じく桜の名所として知られる千鳥ヶ淵から足を延ばす人も多いため、桜が見ごろの時期には、境内は大変混雑します。
露店(屋台)が立ち並ぶ参道は、注意して歩かないと他の方とぶつかってしまうほどの混雑になります。
特に夜は宴会をするグループも多いので、腰を下ろして食事などをしたい場合には、早めに場所を取るか、場所が空くのを根気強く待つ必要があります。
桜観賞だけでなく、お参りをされる方も、もちろんたくさんいるので、手水舎前や拝殿前は行列になります。
また、仕事帰りに花見に訪れる人が多いこともあり、境内は、昼間も夜も混雑しています。
桜が見ごろとなっている時期には、靖国神社の最寄り駅である九段下駅の構内から、混雑がはじまっているほどです。
比較的人出が少ない時を狙いたいなら、平日の朝です。
桜の見頃前や見頃すぎですと、当然人も少なめですが、満開の桜を見たい!ということでしたら、早朝に行くのがおすすめです。
露店は営業時間前ですし、静かな境内を満喫できますよ。
混雑回避にオススメの日・時間
- 平日
- 早朝
※内苑への立ち入りは6時から。御朱印・お守りの授与は8時~17時。
ご紹介した通り、千鳥ヶ淵や北の丸公園で各種イベントが開催される「千代田のさくらまつり」の人出は、毎年約50万人です。
特に千鳥ヶ淵緑道は、靖国神社の参道と同じく、桜を見ながら散歩する大勢の人で賑わいます。
ボートは平日で最大1~2時間、土日祝日では3~4時間待ちとなる場合もあります。
靖国神社の「桜祭り」お花見におすすめの場所は?
靖国神社では、屋台が立ち並ぶ外苑の空いたスペースに場所を取って腰を下ろし、花見をすることが許可されています。
(2020年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため禁止)
境内なのであまり広いスペースではありませんが、空いていればシートを敷いて屋台で買った食べ物を食べてもかまいません。
夜も、ライトアップが実施されている22時まででしたら場所を取ってのお花見が可能です。
その他、場所取りの方法などは現地の案内に従ってくださいね。
第一鳥居の向かって右側の「慰霊の庭」と呼ばれるスペースなど、ベンチもたくさん設置されています。
屋台やシートを敷いての花見ではなく、立ち見でもたくさんの桜を見たいという方は、第二鳥居・神門をくぐって内苑(前の広場)に行くのがおすすめです。
境内で最も桜が密集しているのはこのエリアです。
それだけ人も多いですが、靖国神社で桜を見るなら、内苑の桜は欠かせません。
さらに、より静かにお花見を楽しみたい場合は、境内奥の神池庭園がベストスポットです。
桜の密度は高くありませんが、素晴らしい庭園を散策しながらの花見が楽しめます。
奥まった場所にあるためか、外苑から拝殿前の混雑はどこへやらといった感じで、ゆったりと花見を楽しめることが多いですよ。
そして入苑は無料!
桜の時期には、手前に桜茶屋が出ている場合もあります。
また、境内の他の場所にも桜がありますので、境内を一周しながら、桜を眺めるのも良いですよ。
東京の桜開花宣言の基準になる靖国神社の「標本木」の場所は?
桜開花宣言はいつ?どのように出される?
皆さんが心待ちにしている日本各地の桜の開花宣言は、気象庁の担当職員が、各地の「標本木」をチェックしてから出しています。
標本木は、全国各地に合計58本あり、沖縄県と北海道の一部を除いてはすべてソメイヨシノです。
沖縄県は温かすぎ、北海道は寒すぎてソメイヨシノが育たないため、ソメイヨシノを標本木にできません。
従って、沖縄県はカンヒザクラ、北海道の特に寒い地域ではエドヤマザクラやチシマザクラが、代替種目として標本木になっています。
シーズンになると、各地の気象庁の職員が毎日標本木をチェックし、つぼみのうち5、6輪が開花(おしべ・めしべが見える状態まで開いた状態)したら、「開花宣言」となります。
開花宣言が出そうになると、決定の瞬間を見ようと、テレビ中継が行われたり、見物する人がいたりと、標本木の周りはにぎやかになります。
さらに、同じ木で、花芽に8割以上の花が咲いた時、「満開」が発表されます。
なぜ、標準木が靖国神社の桜なのか
標準木は、地域を代表して開花や満開を決める木ですので、年老いて花が咲きにくくなったり、開花時期がずれたりする木ではよくありません。
気象庁の桜開花宣言は、1953年(昭和28年)に始まり、当初の東京の標準木は、以前は大手町の気象庁の敷地内にありました。
しかし、老齢となったため、1966年から靖国神社の境内にある桜に変更となりました。
標準木には、若すぎず古すぎず、観測の環境が長年変化しないと見込まれる場所にある木が適任です。
神社の境内であれば、日当たりや土壌など、周囲の環境に変化が生じにくいので、場所としてはピッタリということで、東京の桜の標準木2代目は、こちらに決まりました。
靖国神社の標本木も老樹ではありますが、まだまだ元気ということで、しばらく交替する予定はないようです。
標本木を変更する際は、標本木と、候補になっている木を最低3年程度は比較観測して、開花時期にあまり差がないことを確かめてから、本格的な代替わりとなります。
開花宣言から満開までは、約1週間
桜が「見頃」とされるのは、大体、ある地点で周囲を見渡して、五分咲きくらいになった時から、満開(八分咲き)になるまでです。
ソメイヨシノは、開花宣言から数日で五分先程度まで咲き進み、1週間ほどで満開となることが多いのですが、地方によって若干異なり、北へ行くほど、開花から短い日数で満開を迎える傾向にあります。
また、開花宣言以降の気象状況にも左右されます。
例えば、暖冬のため、例年よりも早く開花宣言が出ても、その後に寒い日が続くと後続の花が続かず、満開となるまで、かなり時間がかかることもあります。
反対に、開花宣言の日から暖かい日が続くと、開花が一気に進む場合もあります。
なお、満開とは正確には八分咲きですので、花が散り始め、桜吹雪が始まるまでには、さらに数日かかる場合が多くなっています。
お近くの地域の桜開花宣言が出たら、開花の進み具合をこまめに確認されることをおすすめします!
靖国神社の標本木の場所
さて、現在、東京の桜の開花日を決めている標本木は、靖国神社のどこにあるのでしょうか?
靖国神社の桜の標本木は、能楽堂の向かって右側にあります。
第二鳥居と神門をくぐり、まっすぐ歩くと右手に能楽堂があります。
参道側から見ると、能楽堂の手前に、標本木が見えますよ。
標本木の周りには柵が設置されており、「桜の標本木」という案内板が出ていますので、初めてでも、近寄ればすぐにわかります。
枝ぶりが良く、背も高いため、数個しか咲いていない花を探すのは、なかなか大変な作業です。
過去の「東京の桜開花日と満開日」
過去の東京の桜の開花日と満開日をご紹介します。
東京の桜開花日
- 2015年 開花3月23日→(6日)→満開3月29日
- 2016年 開花3月21日→(10日)→満開3月31日
- 2017年 開花3月21日→(12日)→満開4月2日
- 2018年 開花3月17日→(7日)→満開3月24日
- 2019年 開花3月21日→(6日)→満開3月27日
- 2020年 開花3月14日→(8日)→満開3月22日
※平年値 開花3月26日・満開4月3日※
暖冬だった2020年は、3月14日の午後に桜の開花が発表されました。
平年比で12日、前年に比べて7日早く、東京では統計開始以来、最も早い開花宣言となりました。
また、九州・四国でスタートを切ることの多い桜前線が、東京でスタートするのは3年ぶりということです。
※平年値は、1981年~2010年の30年間の平均値です。
【補足①】大大吉がある!靖国神社の「桜みくじ」
靖国神社には、普通のおみくじの他に、名物の桜にちなんだ「桜みくじ」があります。
この桜みくじは、大吉の上に「大大吉」があるということで話題なんです!

桜の花または白鳩のストラップ付きで、お土産にもぴったりなので、ぜひ、引いてみてくださいね。
※靖国神社の普通のおみくじ(100円)には凶は入っていませんが、桜みくじには凶があります※
※通年で引けます※
- 初穂料:300円
- 頒布場所:社殿前授与所

【補足②】靖国神社の「さくら陶板」
靖国神社の第一鳥居に向かって右側には、「戦跡の石」「慰霊の泉」などがある慰霊の庭と呼ばれる広場があります。
そこに、2019年の創立150周年を記念し、47個の「さくら陶板」が設置されました。
これは、靖国神社に祀られている英霊にゆかりのある各都道府県の土を用い、現地の職人さんたちが伝統技術を駆使して制作・奉納したものです。
大切に製作された陶板は、慰霊の心と、その継承という意味が込められています。
桜の花がモチーフで、形は全く同じなのですが、土や焼き方が違うため、質感が1つ1つ異なります。
また、各都道府県で、色や柄に工夫が凝らされており、芸術作品としても楽しめます。


慰霊の庭には桜の木が多く、ベンチもありますので、ゆっくりとお花見を楽しみながら、この「さくら陶板」にも注目してみてください。
なお、陶板の台座部分には、護国神社など、各地の英霊の鎮座地が記されています。
この機会に、あなたの地元の護国神社にも、ぜひ、お参りください。
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