青銅灯籠
靖国神社境内では写真のような形状の灯籠がいくつか見られる。
名前の由来
この灯籠は青銅製の燈籠であることから、俗称として「青銅灯籠」と呼ばれる。
靖国神社に青銅灯籠が置かれた理由
靖国神社の解説によると、当該燈籠は、西南戦争で戦没した警察官などの英霊たちを慰霊すべく、明治13年に警視庁の前身である警視局から当社へ奉献されたとのこと。
青銅灯籠の特徴
龍の蕨手
笠部分の蕨手(わらびて)は龍が口から水を天へ向かって吐き出しているようにも見える。
この構図は日光東照宮の奥社(奥宮)などで見られる「蜃(しん)」と称する想像上の霊獣にも見える。
最近の肩コリ以上に凝ったレリーフ
灯籠全体を見渡して見ると、最近の肩コリ以上に凝った意匠のレリーフが、またしてもパンツ丸見えの如くに丸見え〜る。
特に笠部分の円形のレリーフや、基礎部に見える麒麟、中台の格狭間に見える神獣‥‥などの繊細緻密なレリーフは、この灯籠の大きな特徴でもあり、見どころでもある。
赤色と黄色の火袋
この灯籠の魅力は他にもあり、赤色と黄色のガラス素材の円窓を素敵に嵌め込んだ火袋の意匠も注視したい。
円窓周囲に後光をイメージしたかのような放射状の直線を陰刻し、これを八面据えて八角形としてい‥申す。あひょ
見どころは灯りが灯った夜の灯籠の姿
この灯籠に灯りが灯った姿は18時になると閉扉されてしまうために、これまで見ることが出来なかったが、2023年度より春の観桜期間に実施される夜桜詣の時に神門が開扉されることで明かりが灯った夜の灯籠の姿が見られるようになった。
赤色と黄色の意味
‥‥を警固員へ尋ねたところ、朝日が昇る図案の旭日旗(きょくじつき)を表しているらしい。
ちなみに日露戦争時の赤色は「近衛兵」、黄色は拠点防衛兵(衛戍兵) ということもあった。
1871年(明治3年)12月に制定された軍装・略装では袴が兵科ごとに色分けされ、歩兵は鼠霜降地に黄色の側線、騎兵は赤地に黄色の側線、砲兵は赤地に黒色の側線‥だったらしい。旧日本軍の兵科色としての黄色は砲兵。
麒麟のレリーフは麒麟ビールのロゴマークの由来にもなった
基礎部、格狭間の麒麟のレリーフは八面それぞれ若干、形状が異なり、それぞれが躍動感溢れる下絵をもとに表現される。
靖国神社の衛士(警固員)に尋ねたところ、この麒麟は麒麟麦酒(キリンビール)のロゴマークの由来にもなったらしい。
⬆️激辛麻婆豆腐を食べた直後の鼻頭湧出滝汗量ほど噂の‥「麒麟麦酒ロゴ」(麒麟麦酒より素敵に拝借)
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